堤防の維持

〇捨石

堤防のを維持するためには、波があがってくるところが削られていかないようにする必要がある。明治27年の暴風雨では少し削られているところが見られた。そのため、捨石を堤防の前に積み、対策をした。

 

〇護岸観音

第3堤防(1300間=約2.366㎞)第4堤防(2030間=約3.694㎞)という二つの堤防は大規模であるため、より気を付けて見守らなければならない。壊れているところがあれば、素早く修復する必要がある。そこで金之助は、100間(約182m)ごとに観世音の石像を安置し、神野新田の住人にお参りするようにした。これによって、観音様をお参りしに来た人が堤防の異常に気付き、いち早く修理に取り掛かることができるというわけである。

 

現在も石像は残っており、海に背を向け新田のほうを向いて立っており、新田の様子を見守っている。