服部長七

服部長七(はっとりちょうしち)は1840年に現在の愛知県碧南(へきなん)市に生まれた。土木業、酒造り、まんじゅう屋、酢造りなどをしていた。東京でまんじゅう屋をしているころ、大雨で水がにごり困ったことから、「たたき(=人造石)」を生み出した。この人造石を生かして1883年に高浜新田の堤防、1884年には広島の宇品港(うじなこう)の工事に成功した。

 

宇品港の工事では、長七は工事費用に苦しんでいた。そこで長七は品川彌二郎(しながわやじろう)に相談をした。品川は、神野金之助にその話を伝え、長七の技術力をみとめ、お金を貸すことで長七の危機をすくった。長七はその恩に大きく感謝し、その後の神野新田開発にも意欲的に取り組んだという。

 

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